深夜の一問一答 ふたつめ「どうしてそれをしたいのか?」白水 梨恵
私がなにかに熱意を注いで動きたいと思うとき、根底には何かしらの不平等感があります。
「なぜ、一方的に不利益を被らなければいけないのだろうか」
不利益を被る対象に自分は含まれていなくても、身近にそう感じることがあると心のなかに怒りがモクモクと立ち上がるわけです。
大学3年生の就活中、とある会社の採用面接のとき。
役員面接で「あなたの人生でやりたいことはなんですか」的なことを聞かれて、「教育格差を無くしたい」と答えたんです。
どこの土地の、どんな環境に生まれるかは自分ではコントロールできない(たぶん)
でも人生は身の回りの環境に左右されることも多い。とくに子ども時代にどんな教育を受けられるかは、そのご家庭や学校によって全然違う。
それってすごく不平等じゃないか?って思うんですよね。どんなに頑張ったって子どもではコントロールできない世界なのに、その後の人生の選択肢が大きく変わる。
だから、どこに生まれても皆が同じスタートラインに立てるような、不平等のない社会をつくりたい。
何も間違ったことは言っていない使命感たっぷりの表情の私に、面接官の役員さんから投げられた問いがありました。
「教育格差をなくしたら地方の過疎化はもっと進むと思うけど、それはいいの?」
‥‥‥へ?
そのときは全然ピンと来なかったんですけどね。要は、地方の教育格差がなくなると、仕事と情報が多い都市部へ今以上に人が密集し、ものすごい厳しい競争社会になる。結果的に競争に″負けた人達″が地方に集まることになるよ、ということ。
これ15年前の話なのでね、今よりもすこし世間の考えが古いところはあります。
ちなみに当時21歳の私がなんて答えたかというと、「そっちはそっちをやりたい人が解決に取り組めばいい。私は両方はできないので、自分がやりたいことに集中する。相互作用で底上げしたら良いではないか」的な感じに答えた覚えがあります。
15年後、両方に同時に取り組むことになってるよ(笑)
しかし、確かに一理あります。
どこかの不平等をなくせば、他のところに影響がでる。なにかの課題を解決すれば、重なるように違う課題が首をもたげる。
システム思考の世界ですね。それぞれの課題を引き起こしている要因たちを深く辿って、根本にある本質へのアプローチが必要なのです。
私が感じていたのは単なる不平等への怒りじゃなくて、もがきながら目標へ向かっている人にチャンスが行き渡らないことへの憤りなのではないか。
それなら、まずは私がチャンスを渡せる人になろう。
そこから来たのが旧ミッション「頑張る人にチャンスをつなぐ」です。
ちょっと眠くなってきた。。続きは今度
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