【開催レポート】池田家住宅 土間の補修再生workshop!5/25(土)
5/25 ㈯、国登録有形文化財 池田家住宅リノベーションで一番こだわった部分でもある土のままの土間”三和土(たたき)”の補修再生ワークショップを開催しました。
大人も子どもも、合わせて24名。大家さん、借主の私達メンバー、そして地元内外の方々含めて自分たちの手で再生した土間。
その様子を写真でレポートします!
<開催概要>
日時:5月25日(土)9時~16時
場所:霧島市横川町中ノ11-1
池田家住宅リノベーション施工現場
参加人数:24名
明治末期に建てられた池田家住宅屋内には、今ではなかなか出会えない土のままの土間”三和土(たたき)”があります。
吸湿・保湿性に優れていて、梅雨時は余分な湿気を吸い、乾燥する時期は空気中に水分を加湿してくれる。日本の気候の中で、生活の知恵として生まれた日本文化の一つです。文化財の建物らしさを感じますね^^
空き家になっていた期間中の浸水や劣化のダメージをどう扱うか、池田家住宅をリノベーションするにあたり、大家さん・施工会社のタグスハウスさん・私たちでとても悩んだポイントでした。
日々の管理や実用性を考えるとコンクリートの土間のほうがよさそう…ですが、この建物を未来に残したいという想いやこの場所の意義を考えると、なんとか三和土のまま活かしたい…
いろいろ悩んだ末に、工事終盤でダメージ部分の補修を行う&地域の方も一緒にワークショップ形式で行おう!ということに。
それが、5/25に開催した「土間補修・再生workshop」です。
25日㈯の朝9時から、大人から子どもまで24名もの方々が集まってくださいました!^^
途中、たまたま横川散策に来られていた方々も見学に来られたりと、終始賑やかにワイワイDIY!
土間(三和土)補修の手順
三和土(たたき)は3層になっているそう。
一層目(一番下の層)→土のみ
二層目(真ん中の層)→土+消石灰(+少量の水)
三層目(仕上げの層)→土+消石灰+にがり(+少量の水
今回は、加治木の採石場でとれたマサ土と、太平洋の海水から採取したにがりを使いました。
手順
①一層目の土を搬入。固くなるまで叩く
②二層目の土を搬入、また叩く!
③三層目、同様に搬入して叩く。これでもかーっというくらいひたすら叩く!!
④三層目の仕上げで、土が足りないところなどに土を足して叩いて高さ調整(実際は③の進行中に同時に左官職人さんがさりげなくされてました。まさに職人技だった)
⑤最後に、コテ(漆喰とか塗る時につかうやつ)に体重をかけて擦る
DIYワークショップあるあるなんですが、大人チームと子どもチームに分かれると、子どもたちの集中力に大人が負けます・・・
この日も、大人たちが叩いた部分より子どもたちが叩いた部分のほうが完成度が高くて、大人チームはあとで追加補習ならぬ追加補修をかけたり(笑)
子どもたち、大活躍でした!
左官職人さんが土の量を調整している間にピース!
この日は最高気温30度。汗だくです(;´∀`)
仕上げの3層目。土の量を左官職人さんが調整します。
石で作られている淵の部分(名前がわからない・・)と高さをそろえないといけないので、めちゃくちゃ難しそう!!!
と思いきや。さすがプロ。さささっと土を配置していって、「ここ叩いてOKです」と指示をくださいます。
こんなかんじで、私たちが叩く傍らで左官さんが土を足したりしながら高さ調整。この写真、なんかかっこいいですね。
三層目まで叩き終わったところでお昼ごはん休憩^^
叩きたての土間を裸足で歩いてみると、すごくひんやり。
土の中の水分がうっすら表面に出てきて、すこしつやつやしています。
昼ごはんになぜか餅つき!!(笑)
「まだ叩くのか!!」と皆さん総突っ込みでした(笑)
施工をお願いしているタグスハウスの徳永功一郎さんは餅つき男でして、徳永さんが現れると高確率で餅つきがスタートする…
土間補修の途中から餅つきの準備をし始める徳永さん(笑)餅つきたくてたまらなかったんです(笑)
横川正丸屋オープンセレモニーでも餅つきやります(セレモニーの中身はほぼ未定だけど、これだけは確定w)
皆でつきたてのお餅を美味しく食べて、kitoのカレーも食べて、まったりお昼休憩しました^^
休憩後は最後の仕上げ。皆で叩いた土間をコテに体重をかけて擦っていきます。
なんと、休憩でまったりしすぎたのか、誰も写真を撮ってなかった!!!!!!><
痛恨のミス…
とにかく、↑こういうコテに体重をかけて力いっぱい土間の表面を擦るのですね。
すると、土の中の水分が表に出てきて、しっかり固まる&艶がでるそうです。 擦ったところがすぐ艶が出て見た目が変わるので面白かったです。
土間補修再生ワークショップの様子は、KTS鹿児島放送さんが番組で取り扱ってくださいました^^
こちらからご覧ください!
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