【開催レポート】MARK!肥薩線企画ラボ~基礎編~
こんにちは!横川kitoの白水梨恵(しらみずりえ)です。
横川kitoでは、JR肥薩線の沿線地域活性化を目指して、鹿児島県姶良・伊佐地域振興局と一緒に「MARK!肥薩線プロジェクト」を運営しています。
その一環で、JR肥薩線や駅舎を活かしたまちづくり企画を考える企画立案講座「MARK!肥薩線 企画ラボ~基礎編~」を6月11日土曜日に霧島市横川健康温泉センターにて開催しました。
こちらの記事では当日の様子についてご紹介します。
MARK!肥薩線プロジェクトとは?
「MARK!肥薩線プロジェクト」は、JR肥薩線(隼人駅~吉松駅間)の沿線地域活性化を目的に立ち上がったプロジェクトです。
JR肥薩線を一つの地域資源として捉え、地元住民・地域活性化団体・行政が協働しながら「地域の活性化のために肥薩線をどう活かすか?」を考え、様々な取り組みを行っています。
今回開催した企画立案講座「MARK!肥薩線 企画ラボ~基礎編~」もその取り組みの一つです。
沿線地域の魅力と課題を活かして「今、何ができるか?」を、この地域に愛着や関心をもつ方々と一緒に考え、学び合うことを目的に開催しました。
「MARK!肥薩線 企画ラボ~基礎編~」開催概要
開催場所:霧島市横川健康温泉センター2階
(鹿児島県霧島市横川町中ノ254−1)
参加費:無料
2.沿線地域の基礎情報・現状について
3.グループディスカッション①「肥薩線沿線地域に感じていること」
4.講座①「いま、自分たちができることを考えてみる」
5.個人ワーク①
6.講座②「課題はアイデアのヒント!分解して考える」
7.個人ワーク②
8.グループディスカッション・全体シェア
(運営)一般社団法人横川kito
この講座は、肥薩線を活かした沿線地域の活性化を目指す官民連携プロジェクト「Mark!肥薩線プロジェクト」の一貫で開催します。
当日の様子について
詳しくは記事冒頭の記録動画をご覧ください。
以下では一部を抜粋してご紹介します。
▲JR肥薩線(隼人駅~吉松駅間)の沿線地域は霧島を代表する観光地でもあり、自然の豊かさが特徴。また、水が綺麗で空港や高速道路へのアクセスも良いことから製造業が多い。
また、鹿児島県内最古の木造駅舎 大隅横川駅と嘉例川駅があり、鉄道に関連する歴史が深い地域でもある。
▲左側は霧島市内の人口増減を色で表した地図。寒色になるほど人が減っていることを指している。赤い丸で囲った肥薩線沿線地域は隼人駅から離れるに従って人口減少も深刻になっている。
右側のグラフは栗野駅・吉松駅がある湧水町の人口推移を表わしたグラフ。ゆるやかに人口は減少しており、右下の年齢層別人口ピラミッドを見ると、40歳以下がとても少なく、今後の人口減少の加速が予想される。
▲たくさんの地域課題がある中で、「では、地元で暮らす自分たちの手で工夫できることは何だろう?」を考えることがMARK!肥薩線プロジェクトのメインテーマです。
個人単位でできることは、大きな組織や行政ができることに比べると規模は小さくなります。しかし、その小さな取り組みが地域の中でいくつも起こり継続していくことで、地域の雰囲気が変わってきたり、周囲から注目が集まったりして、結果、大きな地域課題の解決に繋がることも多いのです。
昨年度行った地元住民や地域活性化団体の方々を交えた会議では「乗ってみたい・降りてみたい肥薩線をつくるには?」という議題で意見交換を行い、電車に乗っている時間を楽しむような企画アイデアや、駅舎を地域のコミュニティの場として活かすためのアイデアなどがたくさん生まれました。
▲解決したい課題が大きすぎてどこから手を付けていいのかわからないという時は、その課題を引き起こしている原因を考えてみるとヒントが隠れています。
「システム思考」という考え方では、大きな氷山に例えてその仕組みを解説しています。水面上に見えている=多くの人が知っている課題の奥には、いくつもの違う課題が絡み合っています。
例えば「電車の本数が少ない」という課題の原因を細かく考えてみると、地域に住む人が少なくなって、相対的に電車を使う人が減ったために減便せざるを得ないという現状が浮かびあがってくるのです。
<企画の種(基礎)を考えるためのワークシート>
▲当日はこちらのワークシートを使いながら、参加者それぞれが自らにアイデアを考え、グループディスカッションを行いました。
当日の資料・ワークシートはこちらよりダウンロードをお願いします。
次回は7月3日(日)に「MARK!肥薩線 企画ラボ~応用編~」を開催します。企画を実行し、より多くの成果に繋げるために、マーケティングの視点から企画の細部を考えます。
当日の様子は、後日開催レポートでご紹介します。お楽しみに!
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